【用語】非正規雇用


WLB_cafeでは「迷走する両立支援」イベントのブックレット作成を企画しています。イベントの中で出てきた分かりにくい言葉や、解説の必要そうな言葉については、用語の説明を付けようと考えています。この記事は有志の方により作成いただいた用語説明です。(ただいま、用語説明を書いてくれる方を募集しています!)

非正規雇用

「非」正規雇用とは、正規雇用でない雇用形態のことです。それでは、「正規雇用」とはどのような雇用形態でしょうか。正規雇用とは、一般に「正社員」といわれる労働者の雇用形態、すなわち「期間の定めがなく」「フルタイムで働く」雇用形態のことです。それに対し、非正規雇用は、期間の定めがある雇用形態で、1日の労働時間が、正規雇用の労働者と同じ場合も、短い場合もあります。
非正規雇用で働く方々は、雇用形態により、「契約社員」「嘱託社員」「派遣社員」「パート社員」「アルバイト」などと呼ばれます。このうち、1日または週の労働時間が正規社員より短いのが、「パート社員」と「アルバイト」です。
現在は、労働者の約3割が非正規雇用で働いています。
○企業が非正規雇用を増やす理由
企業が非正規雇用を増やす理由は、第一には労務コスを削減するためです。また、期間(年、週、日など)における業務の繁閑の差に対応するためもあります。

○労働者が非正規雇用で働く理由
労働者が非正規雇用で働く理由は個人によりさまざまです。正規雇用の採用がなくてやむを得ず非正規雇用を選択している方もいますが、家庭や社会貢献活動、勉強などとの両立を図るために自ら非正規雇用をいう働き方を選択している方もいます。

非正規雇用の課題
非正規雇用にかかわる課題として、(1) 雇用が不安定で常に失業のリスクがあり、ライフプランが立てられないこと、(2) 正社員より賃金が大幅に低いことが多く、生活レベルの格差が生じていること(結婚できない割合も高い)、(3) 正社員より教育の機会が圧倒的に少なく、長年仕事をしていても十分な能力開発が行えないこと、が挙げられます。
最近では、短時間正社員制度を採用する企業もでてきていますが、非正規雇用の課題を解決する施策の1つとして注目していきたいものです。


(11/14追記)
更新版記事をアップしています。【用語】非正規雇用(更新版) - ワークライフバランス・カフェ スタッフ日誌


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