遅ればせながら… 第二回のカフェ(6/5実施)「氷河期世代と均等法世代」のまとめを掲載します
大変遅くなってしまい、申し訳ないのですが、第二回のワークライフバランス・カフェ(6/5実施)「氷河期世代と均等法世代」のまとめを掲載します。参加できなかった方もぜひご覧ください。ツイート表示されているものは、当日の司会アカウントによるまとめから。その他は、皆さんのツイートからいくつか抜粋しています。
★ログのまとめが見やすくなりました!「均等法世代」「氷河期世代」など、ソートをかけて閲覧できます。
http://paycle.net/wlb_cafe/wlb2.html
当日の実施ルール等は、こちらの記事から。
6月5日(土)22:00〜開店!第二回カフェのテーマは「氷河期世代と均等法世代」 - ワークライフバランス・カフェ スタッフ日誌
【均等法施行当時は…仕事と育児】
ここまでのまとめ●当時は産休しかなかった ●女性だけ入社式で前の方に座らされる ●お茶汲みと女子寮の門限 ●結婚・出産退職が当たり前だった。みんな出産を機に退職していった
ここまでのまとめ●均等法が施行されても募集は一般職ばかり ●子持ちの再就職は大変 ●すぐ上の世代は女性はほぼ独身、子供を持とうとは思わなかった ●総合職のうち女性が数%。技術職になるとさらに少ない。#wlb_cafe
ここまでのまとめ ●保育園に入園はとても難しい、保育ママを利用 ●職場ではうまく育てられても、社外に出るとまだまだ相手にしてもらえない時代。海外留学に起業に結婚に...退職理由は様々●女性だからと色々妥協したり、断念した経験が、育児も仕事もがんばろうという強い思いにさせた
お茶汲みはありました。疑問に持たずやってました。若い会社だったので忙しいときは男性もやってましたねぇ。
大学が女子大だったこともあるが、求人票は一般職ばっかりだった。入った会社も総合職は全員男、一般職は全員女。均等法って何だったんだろう?って思います。
同期は約750名。内、大卒事務系総合職は75名程度(内、女性10名程度)。技術系は300名程度(内、女性5名程度)。 大卒一般職の女性はその10倍くらいいました。
総合職が支店で働く事が珍しかった時代で、一般職の女性とかなり比較された記憶があります。男性の総合職は比べられないのに・・と思っていました。
産休しかない。育児休職という概念がなかったです。
「保育園に預けるのはかわいそう」という言葉。もう呪いのようですよね、これ。100回くらい言われました。
80年代には、保育園は17時閉園が一般的でした。
すぐ上の世代には女性がほとんどいませんでした。自分自身は結婚はともかく、子どもを持つことは考えていませんでした。
【そして当時はバブルまっただ中】
うちは広告代理店なので、そりゃもうバブル時期の接待抗戦はすごかったそうです・・・。事務の女性職員までなぜかおこぼれに預かってたとか。
電機メーカー91入社です。ほぼ全員技術職(SE)として入社し同期は130名程度。うち女性は3割程度。バブル時期でした。会社の近くにジュリアナ東京がありましたw一度行きましたよ
バブルだったので、給与も基本的に昇給があたりまえ。なので、ダンナ一人の稼ぎでも普通にしていればそのうち給料あがるから、食べていける…ってのが(当時の女性を)「専業主婦」へ誘導していたような気がします。
バブルの頃の30代の平均年収は今より200万円くらい多いのです。ま、女性が少なかったせいもありますが。
【私たち氷河期世代です】
120社くらい受けて1社だけ受かった。氷河期だけどITバブル期。
受けても受けても進まない面接。学校推薦も年毎に激減。受かる気がしなかった。だから今の職場にしがみついている気がする。次があるとは思えなくて。
最初の昇級時期で、上司から「ぜんぜん昇級しなくてごめんね」って言われたけどピンと来ず。「入社できただけでも十分ですからっ」と思ってた。
男子からどんどん結婚していき、女子はなかなかしません。転職を重ねている同世代もたくさんいます。
バイトか無職女子と結婚する同期男子が多いです。
就職活動中、「君の能力、女性じゃなかったら採用するのにな」とやんわり断られた数社。業界的に女性が入りにくい世界でしたけど、あの時期はへこみましたね。
就職活動で惨敗し、転職して苦労してきてようやくやっと手に入れた憧れの正社員の座(零細だけど)、妊娠出産子育てで失い、二度と手に入らないかもしれないと思うと、恐ろしくて妊娠に踏み切れない。
(同世代は)せっかく得た職を手放したくない…1人でもまぁ生きていけるしって感じみたいです。やっていけそうな相手と出会えたら結婚って感じかも。
面談の前日に「間違いでした。一般で受けてください」って電話かかってきたり、「うちは女性は東大卒しかとらない」と言われたり。就職関連資料、数も内容もも男女格段の差があった
(均等法世代は苗字を変更している人が多いのに対し)旧姓、新姓どっち使っても良かったけど、メアド変更がめんどくさいので旧姓使用。特にこれと言って支障なし。
【均等法世代→氷河期世代に思うこと】
【ここまで:均→氷へ思うこと】●総合職が増えたのだから、それだけいろんな考えの人が●恵まれ過ぎとは思わない。が個別に見て行くと、そんな制度いるの?とおもうものや、中には制度に甘えすぎじゃない?という人もいるのも確か●いまだに保育園が足りないとはなんたることか… #wlb_cafe
恵まれ過ぎとは思いませんが、個別に見て行くと、そんな制度いるの?とおもうものや、中には制度に甘えすぎじゃない?という人もいるのも確かですね。ただ、古い制度や、慣習・・そういうのに慣れてしまっている体質は変えて行かねば…
氷河期入社組、すごくしっかりしてる印象。精鋭って感じ。でも、意外にあっさり結婚退職してしまう人もいたりして、もったいないな、と思ってしまう。
(保育園が未だに足りないことに関して)ほんと、20年前からこれだけは変わらないです。均等法と一緒になぜ整備出来ないのか不思議。
ロールモデルがいない、というのを安易に言わないでほしい。自分の見える範囲にいなくても、社内にはいるかもしれない。社内にいなくてもインターネットでさがすことができる。草の根ネットワークも簡単に作れる。
均等法世代、というのが今回のwlb_cafeで、どこからどこまでを含むかはともかく、60年代後半から80年代前半までの10年程度。60年代就職世代の人はツイッターにはいないだろうけど…半世紀にわたる位の蓄積によって、今の法があることは理解して欲しいです。
育休2回とった義妹ののことを、義母が「私たちが一生懸命行政に働きかけてできた制度を、あの子は当然みたいに使ってる」とボヤいていたことを思い出しました。
【氷河期世代→均等法世代に思うこと】
なんというか、「すいませんでした!」と叫んで走り去りたい気分。
均等法世代の方はとてつもなく強い信念で働かれている気がします(制度も理解もない時代だったからなおさら)。でも今は「制度があるから」働いて人もいる(私のように)。だから色々悩むのかしら。
バイタリティーあふれる均等法世代のWM先輩をみていると、いろんな工夫に感心するし、「絶対両立を成功させる!」という気合を感じる。「正直そこまでできないなぁ…」とおもう自分もいて、後輩WMたちにはなにを残せばいいのか迷う
身を粉にして仕事に邁進することに魅力を感じません。子供が小さいうちは育児に専念したい。でも辞めれば二度と戻れない。だから働いています。これって均等法世代からみたら甘いのでしょうね
【氷河期、その他の世代→上の世代の方々に感謝!】
今私は35歳なんですけど、10歳上の世代の方が、頑張ってくれたおかげで育休とかできてきつつあるんだと思うんですよね。
均等法世代の方が開いてくれた道を、私たち氷河期世代がさらに太くできれば一番良いのかもしれませんが、次世代の子たちは「育児に専念すべき」と思っている子も多いようなので、私たち氷河期は「道は複数ある」ということを伝えて良ければいいのかな?
【そして、これからは…】
「道はたくさんあって、自分で選べる」ということがあたりまえになってほしい。個人的には自分たち夫婦がそう生きて、それを娘たちに伝えたい。
介護を考えたら、男性も働き方を考え直してくれないかな。介護休、時短勤務、フレックス、時間休。
女性・母親・男性・父親だからという役割を押し付けていないかみんなが考えていくことだと思います。人それぞれ生き方はあり、その中で働ける社会に。
みんながそれぞれの立場を認めることができる社会が仕事と生活との両立のためには必要かと。「みんなちがって、みんないい」の精神で。
1人1人が、少しでもいいから、業務効率アップをして、時短を推進していくことも大事なんでしょうね。そして、5分でも10分でも労働時間を短縮していけば、少しは変わっていくと思います。
自分がどうしたいかを考えて、それを実現するためには何が必要かを考え、まわりの協力を仰ぐこと。できない理由を考えるのではなく、やれる方法を考えること。多少難しくても、やろうと思ってできないことはないと思う。(夫に育休を取ってもらうことも含めて・・w)
うーん、私は、仕事はバリバリ・育児はまったり、これが理想だな。オンとオフ、これが切り替えられて、家族も自分も大事にできる生き方がベスト。切り替えが上手くできないと、辛くなるのかなと
そういえば、私(氷河期世代)の周囲には仕事を続けたかったから結婚できなかった、という子が多いんだけど、今になって「子どもだけでも欲しい」と言っている。そういう人も、受け入れられる社会だといいのになあ…^^
仕事が大好きな若い世代には、それだけ好きで極めたい仕事なら子育てしながらだって続けたらいいじゃん、って言ってあげたい。子どもができるとあなた自身考え方も価値観も優先順位も変わるんだよ、それなのに今の延長の感覚で選択肢からはずしていいの?とも。
働きたいと思う人が、希望する時期に、希望するペースで働けたらいいのに。育休が1年以上とれて、希望する保育園にいつでも入れるなら、集団生活を楽しめるようになる2歳前後までは育休をとりたかった。そして1時間でいいから時短を10歳か中学入学まで認めてほしい
後輩世代のためにできること。仕事も育児も(できる限り)明るく楽しそうにやる。無理しない。万が一、後輩セクハラとかパワハラに遭ったら、一緒にマジで戦ってあげる。
自由にお茶飲んでカレー食べて本読んで居たいから働くよ
異なる世代や性別で対立しないことが、職場内で違う意味の「両立」かも
違うことを楽しめばいいのにね。
【共感の多かったツイート】
「男女共同参画」「男女雇用機会均等法」は、「女性が男性の担っていた仕事をすること」であって、「男性が女性の担っていた仕事をすること」ではなかった、ということでしょうね。
★まとめ★
こうして、世代を越えて会話をしてみると、仕事・育児をとりまく状況も「保育園はかわいそうと100回くらい言われる」「育児休暇は存在しない」というような頃から、10数年でずいぶんと変わったようです。もちろん、待機児童の問題が未だ解決されていない等、今もけしてベストな状況ではありませんが、それでもこうして二つの世代の見てきた世の中を比べてみると、確実に変化の起きた10数年だったのだ、と感じられます。そして、それらの変化は、法律や政治ももちろんですが、一人ひとりの小さな行動や意識の変化がもたらしたものだったのではないでしょうか。
このカフェの活動もまた、小さなものではありますが、ここから10年のワークライフバランスを取り巻く変化に、少しでも貢献できれば嬉しいと思います。
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